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業務用ビルには、さまざまな空調システムがあります。例えば、大型のビルによく使用されるセントラル式の空調システムや、都市ガスを使用するエアコンもあります。
また、設備の購入・維持管理も、事業者の方が自ら行う場合のほか、ビルのオーナーの方が設備を設置し、テナントの方は、共益費として費用を負担する場合 もあり、このような場合、フィルターの掃除なども管理会社まかせであったり、全く見過ごされている例もなくはありません。
ここでは、比較的小さなお店や事務所で、事業者の方自ら設置して使用される場合を想定して、選び方、使い方について説明します。 |
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| ●必要な冷暖房能力に見合った選定を |
業務用でも、エアコンを選ぶ場合のまず第1のポイントは、設置されるスペースにあった、冷房能力・暖房能力のエアコンを選定することです。冷暖房能力は、「kW」の単位 で表します。
※エアコンには、消費電力の単位や圧縮機の出力の単位も「kW」で示していますので、間違わないようにしてください。 |
業務用エアコンの各社のカタログには、スペースの用途による適用面積を表示しています。これは、同じ床面積でも部屋の使い方によって、必要な冷房能力が異なってくるためです。表示は、夏の最高気温が33℃になるときでも室内を27℃にできることを想定して、1m2当たりに必要な冷房能力(表参照)から算出しています。 |
<カタログの適用面積の算出基礎>
| 一般 事務所 |
115〜170W/m2 |
| 一般 商店 |
155〜230W/m2 |
| 喫茶店・美理容院 |
230〜290W/m2 |
| 食堂 |
230〜370W/m2 |
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カタログの表示は、あくまでも冷房についての目安ですから、実際の機種選定に当たっては、購入の際に専門の方にご相談ください。
最近は冷暖房兼用のエアコンが多くなっていますが、必要な暖房能力は、地域によって大きく異なりますし、戸建ての店舗とビルの一部に入る店舗では、当然必要な能力に違いがあります。機種選定に当たっては、こうしたことも考慮する必要があります。 |
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| ●エアコンの暖房方式について |
最近、エアコンといえば冷暖房兼用のエアコンが一般的になっていますが、エアコンの暖房は、ガス・石油の燃焼器具による暖房や電気ヒーターによる暖房とは全く違う「ヒートポンプ」という方式で暖房します。
ヒートポンプとは、熱のポンプという意味で、室外の熱を室内に汲み上げて使うものです。夏にエアコンで冷房するのと逆のサイクルにして冬に暖房すること で、最近のエアコンはほとんどこの方式になっています。ヒートポンプによる暖房では、電気は熱を運ぶためのポンプの動力として使います。動力として使う電 気1kWでどれだけの能力を得られるか、COP(シーオーピー)という指数で示し、これがエアコンの省エネルギー性を測る指標として使われています。
ヒートポンプのCOPが3.0とすると、電気ヒーターに比べ3倍の暖房効果が得られ、消費電力は3分の1で済むことになります。
ヒートポンプが、室外の熱を汲み上げて暖房するという原理上、室外の温度が低くなると暖房効果 が低下するという特性があります。このため補助に電気ヒーターを組み込んだ製品もありますが、ヒートポンプの省エネルギー性を充分発揮させるためにも、厳しい寒冷地の方は別 にして、電気ヒーター無しで暖房するタイプをお勧めします。 |
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| ●インバーター制御について |
家庭用で広く普及しているインバーターエアコンですが、大容量 のパワートランジスターが一般的にも使いやすくなり、業務用の店舗・事務所用のエアコンでも、最近はインバーターエアコンが急速に普及しています。
従来のエアコンでは、そのモーター部分は一定の回転数で運転しています。このため、室内の温度調節のためには、発進・停止を繰り返して制御しています。 インバーターを採用することにより、室内の温度に合わせてモーターの回転数を調節できるようにしたのが大きな特徴です。
省エネルギーの面では、発停によるロスがなくなることに加え、回転数を抑えた運転による効率の向上で、エアコンを使う時間の大部分で効率のよい運転になることで、大幅な省エネルギーを達成します。
インバーターエアコンは、快適さの面でも発停による室内温度の上下が少なくなるなど、大きなメリットや、暖房時、外気温が下がったときでも安定的に暖房能力が発揮できるなどの特徴があります。
今後は、業務用でもこうした容量制御方式のエアコンを選ばれることをお勧めします。 |